2020年サイバー脅威情勢レポート:すべてのマルウェアが3桁増
2020 年 2 月 10 日 ニューヨーク – サイバーセキュリティ企業の Deep Instinct 社が実施したサイバー脅威レポートでは、2020 年を通して毎日発生した数億件のサイバー攻撃の試みをまとめ、2019 年と比較してマルウェアが全体で 358%、ランサムウェアが 435% 増加したことを示しています。
レポートのハイライト:
- マルウェア Emotet の配布数が 2020 年に 4,000% 急増
- Android 携帯を攻撃するマルウェアの脅威が 263% 増加
- 悪意ある活動の増加率が一番高いのは 7 月で前年比 653% 増加
- 最も操作された文書の攻撃ベクトルは Microsoft Office 文書で、112% 上昇
企業でのオンライン化が加速する一方で、新型コロナウィルスというパンデミックの発生により、在宅勤務への急激な移行が求められ、企業における攻撃対象が拡大しています。 Deep Instinct社の共同設立者兼CEOであるガイ・カスピ氏は、「セキュリティチームがあらゆる種類の攻撃に対応するのが難しいのは当然のことです。また、問題は攻撃の数の多さだけではなく、今回の調査では、攻撃の巧妙さが増し、検知をはるかに困難にする高度な回避策がとられていることがわかりました」と述べています。
2020年、ランサムウェアは大きな利益を生む可能性を秘めた、さらに大きな脅威となりました。二重の恐喝がランサムウェアの新しい基準となり、データが暗号化されるだけでなく、情報が暴露されるという脅威は、組織のセキュリティや保護にとって大きな脅威となりました。 このレポートでは、企業が予防に重点を置いたソリューションを導入し、感染から身を守る積極的な姿勢をとることを推奨しています。
Deep Instinct社の2020 年サイバー脅威情勢レポート には、最新のマルウェアの動向や開発状況の分析、過去1年間のサイバー脅威の状況に関するインサイト、今年の予測などが、実証的な調査結果に基づいて掲載されています。 全31ページの「2020 年サイバー脅威情勢レポート」をご覧いただけます。